新規にドローンショーを実施するときは誰でもできるのか気になるものですが、仕組みを確かめると最適な方法を決めやすくなります。
また、ドローンショーを実施する場合はきちんとルールを守り、周囲に迷惑をかけないようにイベントを開催することが大事です。
そこでこの記事では、ドローンショーの仕組みや実施可能な条件を詳しく紹介します。
・ドローンショーの仕組み
・ドローンショーは手動でも開催可能なのか
・ドローンショーは個人でも開催可能なのか
・ドローンショーで使われるドローンは市販されているのか
・ドローンショーが実施できない場所について
ドローンショーとは
ドローンショーは、複数のLEDライトを搭載したドローンを上空に飛ばし、技術やアイデアを観客にアピールするイベントです。
また、新規にドローンショーを実施するには国土交通省への飛行許可申請が必要になるため、実施するまでには最低でも2ヶ月程度かかります。
演出に使うLEDライトはドローンの台数を増やせば色鮮やかになり、リモコンではなくプログラミングで自動的に操作する仕組みとなっています。
そのため、プログラミングすればドローンショーに必要な人員を削減でき、人件費を抑えられるというメリットがあります。
また、LEDライトを使う演出は、火薬を使用する花火と違い事故が起きる心配がなく安心です。
細かい演出をするためには多くのドローンが必要ですが、企業のQRコードなど複雑なデザインにも対応可能です。
ドローンショーは最先端のエンターテイメントとして企業のアピールにも活用でき、伝えたい内容を決めてアニメーション制作することで、高い宣伝効果を発揮します。
ドローンショーの仕組みとは?
ドローンショーは、コンピューター制御によってドローンを動かして演出します。
また、演出はドローンに取り付けたLEDライトを使用し、参加する企業のアイデアや技術をアピールするために実施されるのが特徴的です。
新規にドローンショーを実施するときは、コンセプトを決めて専用のアルゴリズムを使ったプログラムを作成することで、高い宣伝効果が得られます。
しかし、ドローンはバッテリーに制限があり飛行可能時間が限られているため、観客にアピールできるよう予め段取りを決めることが大事です。
ドローンショーは手動でも実施可能なのか?
ドローンショーは基本的にプログラミングで自動的にドローンを動かしていますが、手動でもドローンショーの実施が可能です。
しかし、ドローンを手動で動かすには高い技術力と飛行に関する知識が必要になるため、技術力のあるドローン操縦士が必須となります。
実際にドローンショーを開催する「有限会社ティーツーアール」では、ドローンの落下を防ぐために、ドローンの異常を検知した時点でマニュアル操作に切り替え、LEDライトを消した状態でドローンを基地まで帰還させています。
また、手動であれば臨機応変にドローンの飛び方を調整できますが、台数が多いと操縦する人数を確保する必要があります。
ただし、ドローンの台数が少ないとプログラミングするために費用がかかることがあるため、手動のほうが良い場合もあります。
このため、ドローンの台数が少ない場合は手動で操作する方がコストを抑えられますが、イベントの安全性を高めるにはプログラミングで自動飛行させることをおすすめします。
ドローンショーは個人でも実施可能か?
個人でドローンショーを実施するときは場所を確保し、許可が下りれば実施できますが、アニメーション制作などは自分でする必要があるため膨大な時間が必要です。
また、新規にドローンショーを実施するためには最初に場所を確保し、必要な台数のドローンを準備し段取りを決めないといけません。
個人でドローンショー運営会社に申し込むこともできますが、ドローンの台数を増やせば費用が割高になることがあります。
しかし、会場を屋内にすることで場所代や必要なドローンの台数を減らせるため、個人でドローンショーを開催するなら屋内がおすすめです。
また、ドローンショーを開催する際には観客に日時や場所を伝え、見に来てもらう必要があります。
以上のように、ドローンショーは個人でも実施可能ですが、業者の手配や許可の申請、観客への案内をすべて自分たちで行わなければならないことを覚えておきましょう。
ドローンショーに使われているドローンの仕組みは?販売はしているの?
ドローンショーでは、WindowsパソコンのCPUなどを製造する半導体素子メーカーである「intel社」のドローンが使用されています。
intel社のドローンは性能が高く、1つのパソコンで数千台の操縦を自動的にできる仕組みとなっています。
ドローンショーは多くのドローンを用いますが、プログラミングで動かしているため必要な人員を減らせるメリットがあります。
実際にドローンショーで使われるintel社のドローンは、2022年8月時点では販売されていないため、使用したい場合はドローンショー運営会社と契約する必要があります。
ドローンショーを実施できない場所は?
ドローンショーはどこでもできるわけでなく、許可を受けてから周囲に迷惑をかけないようにイベントを開催する必要があります。
また、ドローンは以下の場所では飛行が禁止されるため、新規にドローンショーを実施する場合は飛行禁止区域に該当しないか確認することが重要です。
・人口集中地域
・30メートル接近飛行
・目視外飛行
・夜間飛行
・イベント開催場所
新規にドローンショーを実施するためには国土交通省に飛行許可申請を提出し、許可を受けた後にルールを守りイベントを開催する必要があります。
また、高速道路沿いやGPSの精度が悪い場所、風速が早い状況でドローンショーの実施はできないため、事前に確かめて依頼する必要があります。
このようにドローンショーはどこでも実施できるわけでなく、きちんとルールを守ってイベントを開催することが重要です。